コネクト (ページ33)

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ジミンの要望通りシェイクを4個。
それからジョングクが急にポテトも食べたいと言い始めて、ポテトのLサイズを2個買う事になった。

しかもドライブスルーで買ったのに、テヒョンがトイレに行きたいと言い始めて結局一度駐車する事になった。

「俺もトイレ行く」

テヒョンと一緒にジョングクまで車を降りて、私とジミンはシェイク片手に二人を見送った。
エンジンが切られた車内は静かで、数分前のジミンのあれは何だったのかと考えてしまう。

「あのさ」

後ろからジミンの声がした。
振り向かずに聞く事も出来たけれど、首から上だけ振り向いて'うん'と頷いた。

シェイクのストローからたった今口を離したやや上目遣いのジミンと目が合う。

「さっき俺がAの言葉遮ったと思うんだけど、あれわざとだよ」

"わざとじゃないよ"なら大丈夫だったのに。
あまりにも落ち着いた声色でジミンがわざとだと認めてしまったから、大丈夫じゃなくなった。

それを誤魔化す為にシェイクを喉を鳴らして飲んだ。
音が聞こえてなければいいのだけれど。

「わざとって、」

冷たいバニラシェイクが喉の奥に流れ落ちていくのと同時に何とか言葉を絞り出す。
シェイクのカップを持つ手の指をふわふわと動かすジミンが'だって'と。

「もしAが今Nに連絡したら、そこからNの事ばっか気にしちゃうじゃん？返事が来ても来なくても」

「、それはまぁ…気になっちゃうよね」

私の指もいつの間にかジミンの指と同じ様にカップを撫でたりふわふわと動き続けている。

「それがやで、わざとAの話しの途中割って入ったの。シェイク飲みたくなったのは本当だけど」

"やで"とはどういう意味なんだろう。
目の前にいるジミンがNなのだろうか。
それを薄っすらと気づかせようと、こうやってわざと遠回しな言葉選びをしてるのだろうか。

私の指が動いてるせいでカップに付いた水滴がポタポタと私のデニムに落ちた。
その直後、すぐ近くでジミンの声が'ねぇ'と。

「俺がNだったら、どうする？」

顔を上げた私のすぐ近くにジミンの一重瞼の目があった。
その淡い桃色の唇の口角は見た事のない笑みを浮かべていた。