コネクト (ページ31)

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「随分自意識過剰だ」

揶揄うようなテヒョンの言葉を聞いて、意外と逞しい肩を間髪入れず平手で軽く叩いた。
勿論、運転の妨げにならない程度のやつ。

そういうつもりじゃない。

「Nが私を好きって言った事は信じてないよ、ていうか信じれないじゃんそんなの」

背後からは何の声も聞こえないけど、テヒョンは'まぁ'と言って小さく頷いた。

「そういうんじゃなくて、とにかくNが誰か知りたいって気持ちが強くて。分かるでしょ？私の言ってる事」

だから見えないだけで後ろの二人も何かしらアクションをしてる前提で話し続けると、今度は後ろからも'うん'とか'分かる'って返ってきた。
テヒョンは無言だったが頷いたのは見て分かった。

「でもなんでこの中にいると思うの？」

ジミンの声が右耳のすぐ近くで聞こえて、やっぱり前のめりで座ってるようだ。
ジョングクは知っている事だけれど、ジミンとテヒョンに分かる様に緑のアイテムの事と夕陽の件を話した。

「그렇다면 태형이잖아!(クロッタミョンテヒョンイジャナ!)」
(それならテヒョンじゃん！)

ジミンが大きな声にテヒョンがビクッと肩を一瞬揺らすと'아니야!(アニヤ!)！'と。

「だってカトラリーと夕陽で2個も偶然なんておかしいじゃん」

「どっちも本当に偶然なんだけど？！」

二人の言い合いが車内に響いているが、ここで直接N探しをしても埒が開かないのは確かだ。
だって例えばここにいたとしても"俺です"なんて易々名乗り出るわけないのだから。

だから私が'ストップ'と言って少し振り向くと近くにいたジミンと目が合ったが、それをきっかけにジミンが自分のシートにまともに座り直した。

「今の段階ではもしかしたら3人の中にいるかもしれないって思ってるだけで、確信じゃないから」

'なんで？'と言ったのはテヒョンだ。

「Nの番号が俺たち3人の誰のものでもないからだよ」

私が言おうとした事をジョングクがまたしても代弁したのだけれど、口にしたのはそれだけじゃなかった。

「まぁ、誰かが2個目の携帯で送ってる可能性もあるけどね」